2010-03-13 その海から 眠っている人の まぶたを押して歩くみな安らかな寝顔なのに 淋しさや悲しみの類の 答えが返ってくる屋根に星屑が 降り積もる音がする 明日の朝までには 溶けるのだろう +メニューに 僕の名前が書いてあった隣の人が僕を注文したので こちらへどうぞ と店員に案内される注文した人と対面する 警報が鳴って 人々が防空壕のある方に 逃げていくのが見える + 慈しんだ あの空を この朝を 食卓のピーナッツバターを 素晴らしい、素晴らしいと言っても それを咎める者など 誰もいなかった