なんとなく

昨日はいつもより早く帰宅。と思いきやJR蘇我駅で50分、線路の電気トラブルで足止め。ついてない。

ファースト・キス
 
僕らはいつまで子供でいるというのか
100メートル競争に出場したままゴールから帰って来ない少年
給食を食べ続けたまま昼休みの教室から帰って来ない少女
 
草原では僕の生家が新たな生家産み続けているから
交差点では君の両親が入水の準備をしているから
辞書の中では世界が模倣を始めているから
 
恐くて
まだ僕らは出会うことができない
  
恐いから子供でいるのは嫌だよ
もうこんな子供でいるのは嫌だよ
あの犬や猫のように早く大人になりたいよ
「なれません」
そして早く君と出会いたい
「無理です」
 
ミイラを取りに行ってミイラになれないまま僕は帰宅
君は優しい「おかえりなさい」を言ってくれるけど
二人はまだ出会ってないから君のお鍋の中はいつも空っぽ
いつ出会うことができるんだろうね、という風の口癖を真似ると
手をつないだ僕らはアンモニアのプールで青焼きの設計図になる
寧ろその前に美しい溺死体になる
 
静かなファースト・キス
僕らは確定される