書きかけ

なんか、もうちっと淡々と書いたほうが良さげかな。

くにゅくにゅ列車が
小さくて古いバス停から
駝鳥を三羽乗せて行った
駝鳥たちが仲良く
キャラメルを分け合っているのが
窓の外からも何となくわかった
わたしも乗りたいな
と小さく言う妹の手を引いたまま
僕は水に沿って河原を歩いた
途中、雑草のようなスミレの花を
母のために摘んで帰った
母はとても喜んでくれて
優しく痩せた手で
大事そうに新聞紙にくるみ
テーブルの上に置いた
疲れたでしょう、バターをお舐めなさい
と母はバターと匙を持ってきたけれど
血の味がするから、と
妹は少し嫌々をした