小手先

うーん、以下1個は頭だし。
どこにもおちていかない。


これは東三丁目に行きますか
本の表紙に描かれた
バスの絵を指差しながら
初老の女性が途方に暮れている
小さい頃によく遊んだマリちゃんに
会いに行きたいのだと言う

 
ここまでで44個。残り56個。
 


好きなものを頼みなさい
メニューを渡すと
娘はしばらくうつむいて
星が見たいと言う
隣のテーブルからバスに乗る
ひとつ前の停留所で
サーカスを見るために
大半の客は降りた
私たちは終点で降り
小高い丘を登って
いつまでも天体観測を続けた


小手先で書き始めたにゃー。