一個抜けてるけど


夕べ着ていたパジャマと
同じ色をした霊柩車がゆっくりと走り
そのうしろを枕と同じ姿の人たちが
僕の遺影をもってついて行く
これは夢なのだ
すぐにわかりはしたが
夢から覚める方法を思い出せないまま
最後尾に並ぶ
 

彼女がカメを連れて遊びに来たので
二人でテレビを見ることにした
ちょうど五対一の真っ最中だったけれども
どのようなシステムで点数が増え
点数が減るのか、僕らは知らない
それでもその人たちが
二人の好きな色の服ばかり着ていたおかげで
楽しむことができた
小一時間たったころ
彼女がビニルの袋から出した餌を
カメに与え始めた
カメってくさいね、と僕が言うと
くさいね、と彼女は答えた
 
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