続くぞ


漢字練習帳に
死体。死体。死体。
と書き綴った日が
確かに私にはあって
そのことで
私の何も痛まなかったし
痛む必要などなかった
今こうして
あなたのうっすらと冷たく
懐かしい身体に
触れようとすると
 

届いた荷物には
「過去」
とだけ書かれていた
煮ても焼いても食えねえな
そう思いながら開けたら
「生食用」
と記されていた
 
以下一つは頭だし。

右手を「左手」と名づけ
飼うことにする
 
あと28個。
 

やわらかい
握れば掌の中で縮み
あるいは形を変え
それでも戻ろうとして
わずかばかりの負荷が
自分から一番遠いところにある
中心に届こうとする
午後は音がするのだ、と思う
なるべくたくさん拾い集めて
並べていくと
石畳の上
ざらしになる